当社のホームページをご覧になったお客様から、壁紙張り替え・フロアタイル張りの工事の依頼を受けました。
お電話での対応の後、見積りの為、現場に伺いました。
鍵を開け部屋に入った途端、淀んだ空気とカビ臭に思わず部屋を出てしまいました。まだ梅雨明けもしていなかったので、余計に感じられたのかもしれません。カビが発生した箇所は、部屋の換気口の周囲・収納・エアコン周りの壁だけで、水周りの洗面所やトイレ等には確認できませんでした。
カビ消毒・防カビ処理は手間が掛かるだけではなく、内部に浸透しているほど手強くなります。
部屋の寸法・床面積を計測、見積り額を計算しました。カビ消毒・防カビ処理は多めに計上、お見積りをお客様に提示した所、受注する事が出来ました。
ただ、今から考えると、この工事のメインは壁紙張り替え・フロアタイル張りではなく、カビ消毒・防カビ処理そのものだったと言えます。当初、考えていた範囲よりも広範囲で、約11㎡ぐらいが処理範囲になりました。
ただ、その事よりも一番気になったのは、カビが発生した箇所にケイカル板が混じっていた事でした。
✶ケイカル板(けい酸カルシウム板)
耐火性・耐湿性に優れる板状の建設材料
耐火性→火災の延焼を抑える効果
耐湿性→水分・湿気に強くて、カビが発生しにくい
壁紙・床材施工の殆どは、下地造りが鍵です。凹凸・段差のみならず、汚れ・カビ等の除去が仕上がりに直結しますので、リスクは最小限に抑える必要が有ります。カビが発生しにくいはずのケイカル板にカビが発生するのは重大なリスクです。
予定より日数を増やして消毒と防カビ処理(下地用)、使用する壁紙糊にも防カビ剤を追加。水分が染みてくると剥がれ易くなるので、接着力補強の薬品を混入して施工しました。
例として、換気口の周囲を施工した経緯です。
1:壁紙を剥がす前です
2:壁紙を剥がしたら、巾木まで剥がれました。薬品を使用するので床面には養生しました。漂白後の状態です。
3:パテで下地を平滑にして、防カビ剤(下地用)を塗布。
4:壁紙張り替え後(フロアタイルは未施工)
5:巾木とフロアタイルの施工後
使用した薬品類
他の部屋の壁紙張り替えとフロアタイル施工は、何事もなく終わりました。

(※収納は右側のみ壁紙張り替えです。)
(※トイレの床面のみ、ご予算の関係で未施工になっています。)
使用した壁紙・床材
✶壁紙 サンゲツ SP-2563
リリカラ LB-9594(収納内のみ)
✶床材 サンゲツ フロアタイル
ロッキーオーク WD-2022
ファインセラ IS-2102 (収納内の床面のみ)
カビが発生する要因は、環境・建物の構造・住む人の使い方にあります。
環境や構造を変えるのは難しくても、換気して空気を動かす事で湿気を逃がしやすくなります。収納は空気が淀みやすい場所です。時々、扉を開けて空気を動かす事が大事です。扇風機の風でも構いません。
住む人が健康的でいられますように。
壁紙張り替え・フロアタイル張りのご依頼、ありがとうございました。
インテリア井垣


